RPC-204

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収容下にあるRPC-204

登録事象コード: RPC-204

オブジェクトクラス: Gamma-Purple

ハザードタイプ: 高等知性,有機的,イデオロギー,感覚

収容プロトコル:
RPC-204はサイト002の北西20kmにある4m×4mの標準人型実体収容房に常時収容してください。この収容房は「サイト002核シェルター」と分類されます。1998年1月27日以降、RPC-204はスロバキア共和国の廃墟となっている町[編集済]に収容されます。収容違反時のために、RPC-204を無力化できる電荷を供給することが可能な追跡装置を常時装着させてください。収容違反を防ぐため常に最低100人のCSD職員が町に居住していなければなりません。周囲の村でRPC-204-1が確認された場合は直ちに報告し、該当する村の全ての住民に記憶処理を施してください。RPC-204-2が周囲の村で発生した場合、ASF緊急即応部隊”メン・イン・ブラック”が全ての住民を拘束しCSD職員に指定します。RPC-204を用いた実験を行う場合、RPC-204の実験予定地への輸送は空輸で行う必要があります。今のところRPC-204は職員に対し攻撃的な行為をしておらず友好的であると考えられます。また1998年1月27日以降、RPC-204が収容違反を試みたことはありません。

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第3回目の実験で確認されたRPC-204-1。オーストラリア政府の印象ではなくクイーンズランド州の災害管理の印章が用いられている。

説明:
RPC-204は身長約180cm,体重約73kgの人型実体です。1993年製のチェコ軍仕様のものとほぼ同等のCBRN防護服を着用していますが、スーツには非合理的な点が見られます。生物学的な特徴は、緑がかった灰色の皮膚を除いて、30~34歳のヒトの雄個体と同一であると確認されています。RPC-204は外部からの栄養補給を必要とせず、自己再生能力があると考えられています。RPC-204は通常は致命的となるあらゆる種類の損傷に対して耐性があるように見受けられますが、実験の結果、完全な耐性を持っているわけではないことが示されています。RPC-204は社会化と言語に関する基本的な概念しか持っていないものと見られます。RPC-204に接近すると、チェコ語で核爆発が発生した際の生存方法について発声します。ほとんどの場合、RPC-204はM10-Mガスマスクを装着しているのにも関わらず、その発声は鮮明に聞き取ることが可能です。1999年5月9日現在、RPC-204はガスマスクを装着していなければ発声できません。

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発現したRPC-204-2

RPC-204の異常性は、RPC-204が人口によらず人が居住している地域人口250人以上の地域に侵入することで発現します。侵入後、複数のRPC-204-1が発生し、約15分後にRPC-204-2が発生します。イベントが発生している間、RPC-204の影響を受けた人物(以下、曝露者)はパニック状態に陥り、必死に「核シェルター」を探します。1RPC-204-2発生後、曝露者は黙示録的な出来事の後の状況を幻覚します。これに対する反応は曝露者のRPC-204-2以前の精神状態によって異なります。異常性の影響を受けた地域の住民の75%が死亡することで、異常性の影響を受けた地域の住民の75%が死亡する、或いは異常性の影響を受け発生した暴動が収束した場合にのみ、RPC-204は地域を離脱します。離脱するに伴い幻覚の症状も終了しますが、曝露者は幻覚の記憶をRPC-204-2終了後も保持し、これは曝露者の自殺の誘因となります。自殺しなかった曝露者はRPC-204を無力化することに強い欲求を示します。
RPC-204-1はRPC-204が居住地域に侵入した際に発される一連の異常な緊急放送で、これは現地の警報システムと一致することが確認されています。警報システムがなく緊急事態放送が存在しない地域の場合、オーストラリアの標準緊急警報信号と同一のものになりますが、これは現地の言語に翻訳されます。RPC-204-1はRPC-204-2が発生するまで繰り返し発されますが、以降の放送はチェコ語が用いられます。現地の警報システムが2つの言語を用いている場合、2つ目の言語による放送がチェコ語に置き換わります。PRC-204-1は実際の放送と比較すると矛盾があることに注意すべきです。よく見られるものは、誤った位置や不正確な警告の発行元です。
RPC-204-2は曝露者のみが知覚できる核爆発です。RPC-204-2が実際に影響を及ぼしたことは確認されておらず、明らかに幻覚に類するものであると考えられます。しかし影響範囲内の映像・音声記録装置はRPC-204-2とその余波を観測し記録することが可能です。RPC-204-2は無害ですが、曝露者は幻覚としての爆発の閃光、極度の高温、死などを体験し、実際に核爆発の影響を受けているかのように行動します。曝露者がRPC-204-2によって死亡した場合、4時間の昏睡状態に入ります。この昏睡から覚醒した後、曝露者はRPC-204-2の影響を受けた地域が70キロトン相当の核弾頭によって破壊されたかのように見えるようになります。そして食料、水、武器などの物品を求め荒野を探索します。その後、曝露者は小さなグループを形成し、これらグループはほとんどの場合、荒野で発見した道具などをもとに派閥へ成長します。RPC-204-2発生後、非曝露者がRPC-204の影響範囲内に侵入したとしても異常性に曝露することはありません。しかし曝露者は、非曝露者を悪魔と称し攻撃するようになります。そのため曝露者は全てRPC-204-3に指定されます。1998年5月7日、全ての曝露者が昏睡状態から覚醒した後、非曝露者がRPC-204の影響範囲内に侵入した場合のみ、この行動が現れることが判明しました。

補遺:
RPC-204は1997年2月3日、チェコ共和国内での核爆発と思われる映像がインターネット上にアップロードされた際に発見されました。映像に映った場所を特定し2名のエージェントを当該地域に派遣しました。到着したとき、住民は全員生存しており町自体に損傷はみられませんでした。住民はエージェントを攻撃しましたが両名とも回避することに成功しています。住民は麻酔ガスを用いて鎮圧されました。その後、RPC-204がガスマスクを着用していない状態で発見され、奇妙な肌の色と従順さから収容されました。

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