RPC-035

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RPC-035

RPC-035

登録事象コード: RPC-035

オブジェクトクラス: Beta-Orange

ハザードタイプ: 知覚, 極温性, イデオロギー

収容プロトコル: RPC-035は、サイト███のロックされた収容室に保管してください。RPC-035の収容室へ入るにはレベル2セキュリティクリアランス以上の書面による許可が必要です。またその際は1名以上の警備員による監視が必要となります。被験者1は3日毎に、好みのコーヒーを8オンス以上飲んだ後、RPC-035の収容室へ送られます。さらに少なくとも1人の武装した機関保安員が、各被験者が終了されるまで常に同行する必要があります。被験者はRPC-035-1内の液体を飲むように指示されます。一度液体が消費されたら、被験者はそれ以上のRPC-035-1が消費される前にセルに戻されます。次回のスケジュール時には、5組の被験者をRPC-035に割り当てる必要があります。被験者の1人がRPC-035-1の実体を20回消費した場合、彼ら全員を終了します。5人の被験者全員が終了したら、直ちに新しい被験者をRPC-035に割当てる必要があります。

説明: RPC-035は通常の大きさのカルミン塗装ティーポットです。着色された硬化粘土製の、6つの蜘蛛のような付属物がRPC-035基部から突出しています。
これらの付属物はRPC-035の下半分を端として伸びています。RPC-035には、機関によるすべての試みにも関わらず、取り除くことのできない蓋があります。またRPC-035の粘土の試料は、材質上の異常な特性を示していません。RPC-035は触れると多少熱く、RPC-035-1が消費された直後では71.1℃の最低温度が記録されています。また20日間の隔離後においては829℃の最高記録温度を記録しました。

もし条件が満たされれば、RPC-035は半透明の濃いマゼンタ色の液体2オンスで満たされた華やかなガラスの茶碗を出現させます。これはハイビスカスティーの匂いと味の両方に似ています。これをここではRPC-035-1と呼びます。RPC-035-1は、RPC-035自身の温度に関係なく常に71.1℃を保持します。
RPC-035-1の消費に伴う症状は現在回復不可能であり、以下を含みます:

・微生物を除くあらゆる形態の生物への攻撃を増加。
・脳機能の低下。RPC-035-1の最初の実体で脳機能が10%低下。
・明確な英国のアクセントの存在。南ウェールズの方言のようです。
・RPC-035-1に対する重度の傾倒。

RPC-035にはあらゆる実験を行ったにもかかわらず、融点を見つけることはできませんでした。またRPC-035-1を消費する被験者を使わずに実験を行った日数に応じて、RPC-035は最低速度40km/h、最高速度241km/hを記録しています。この最高速度は、RPC-035-1の実体が生成または消費されていない隔離期間中に記録されました。RPC-035は人間が対話をしていないときには無意識に歩き回っており、5フィート以内に意識を持った生物若しくは進路上の障害物を検知(未知の手段による)した場合にのみ動作を変えます。RPC-035が障害物に遭遇するとその周りを回ろうとします。RPC-035の動作は、RPC-035-1が消費されていない場合5日後に変化します。その場合RPC-035はすべての障害物を飛び越そうとします。さらに、RPC-035-1を消費せずに20日後を過ぎると、RPC-035は障害を無視して歩行を繰り返し、ぶつかった対象を燃やそうとします。

RPC-035は、5フィート以内に人間が来ると接近してきます。そしてRPC-035-1の実体を具現化しますが、RPC-035はこれを未知の手段で無限回数実行することができるようです。対象の人間がRPC-035-1の消費を拒否した場合、RPC-035は対象に対して信じがたいほど暴力的になり、ノズルからお茶のような液体を注ぐことによって対象を火傷させようとします。液体の温度はRPC-035が激高した時と同じ温度になります。RPC-035のノズルから出た液体について調査しましたが、異常な効果は発見されませんでした。RPC-035の暴力的な激高は、対象者の大脳に重度の火傷をもたらすことで終了させる結果となります。対象がRPC-035-1を消費した場合には、すぐにRPC-035-1の症状が発生します。

RPC-035-1が10回消費された後、RPC-035-2と呼ばれる対象人物は「ゾンビのような」精神の欠落した攻撃的な人型の存在へと変化してしまいます。RPC-035-2はRPC-035を運び、振り回して、その視線内にあるすべての生命を終わらそうとします。RPC-035-2が活動している間、RPC-035は破壊できないことを除くあらゆる異常特性を示すことはありません。RPC-035-2が終了するまで、この動作は一定のままです。これが起こった場合、RPC-035は正常な状態に戻り、引き続きRPC-035-1を提供する人間を探して彷徨います。

回収ログ: █████、██████/██/███にRPC-035が発見されました。RPC-035は、█████警察がティーポット(後にRPC-035と判明)による奇妙な殺人事件について報告した際に、MSF Zulu-5によって見つけられています。MSF Zulu-5、コード名「Redcoats Falling」は、█████に到着し、血液とお茶のような液体が広がった床、3名の死体を見つめる5人(RPC-035-2)、部屋を彷徨っているRPC-035を発見しました。エージェント███はRPC-035を手に取って、それが反応を示す前に速やかに現場での収容を行いました。

同時に、エージェント█████はインタビューのために█████の担当者を連れて来るよう命じられました。その際、Redcoats Fallingの残りのメンバーはその場にいた目撃者██名に対しクラスB記憶処理を実施しました。

補遺1: RPC-035-1の効果は、英国直系の母親または父親を持つ者が摂取した場合、2倍になることに注意する必要があります。その理由は現在不明です。

補遺2: RPC-035-1の摂取から2時間以内にコーヒーが消費された場合、RPC-035-1の影響は半分になります。これはRPC-035-2の実体を作成するためにRPC-035-1の実体が2倍必要となることを意味します。

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